第17回 硬貨
みなさま、こんにちは! スタッフTKです。
私TKは今週から、スーツのジャケットを着るようになりました。
まだまだ暑いのですが、内ポケットが便利だったり、精神的な安心感があるので、少し早めのクールビズ終了です。
さて、今週は日本の硬貨について、ご紹介します。
あなたには、「好きな硬貨」はありますか? …ないですよね、ふつう。
私TKは、5円硬貨がとても好きです。
ピカピカの新しい硬貨が手元に来ると嬉しいですし、自分が生まれる遥か前から流通している年季の入った硬貨にもまた良さがありますよね。
ちなみに、私TKの小銭入れのなかには平時だと20枚程度、5円硬貨が常駐しています。
5円硬貨の表面には何が描かれているか、ご存知ですか?
よーく見てみてください。稲穂、歯車、水面が見えますよね。
これはそれぞれ、農業(稲穂)、工業(歯車)、水産業(水面)を表しています。
5円玉がデザインされた当時の、日本の主な産業ですね。
この意匠の由来が、私TK、とても気に入っているんです。
神社でのお賽銭は、「ご縁がありますように」あるいは「よく通るように」と5円硬貨を好む方が多くいらっしゃいます。
私TKは、もう一つの意味をもたせて、5円硬貨(と日本の国花で特に私の好きな桜を意匠にもつ100円硬貨)を普段のお参りでは納めます。
お賽銭、かつてはお金ではなく、米や布だったそうです。
現代社会における収穫、つまり我が国の産業が意匠に詰まった5円硬貨、想いをのせるのに最適だと思いませんか?
それに、あえて釣り銭で5円玉を作ろうとするとき、いつも神様の存在を身近に感じられますしね。
日本の硬貨は他にも特徴が様々あり、特に500円硬貨は世界的にみても高額な硬貨であることで有名です。
一般的に使用される最も高額な硬貨は、たとえばEUでは2ユーロが、アメリカでは1ドルが該当します。
これに比べて500円硬貨は非常に高額ですね。代替する紙幣が、いまは一般的でないことも特筆点です。
また、日本には穴あき硬貨が2種もあって、さらにそれらの色が違っているという点も多様性にあふれています。
アメリカのニッケルとダイムなんて、財布のなかで見分けられるようになるまで苦労しましたが……
ヨーロッパも1セント硬貨、2セント硬貨、5セント硬貨の色が一緒でわかりにくいですね。
5円硬貨は漢数字の読めない外国人に対して親切ではないと批判されることもありますが、前述の5枚に比べれば非常に特徴的な硬貨ですし、なにより海外旅行ではガイドブックを頼りに買い物するのも一興です。
日本では硬貨を破損させると罪に問われますが、アメリカでは硬貨を加工することが認められています。
博物館や記念館、大きな駅や空港などの観光地には、1セント硬貨(ペニー)を押しつぶして、面白い意匠をプレスする機械が置かれていますね。
私TK、かつてこれを集めていました。
完全に機械制御なので、挿入するタイミングによっては絵がずれてしまったりするのです。
このズレを完全に読み切っていたのは、もう10年以上も前の話ですね。
ご興味のある方は、「ペニープレス」で調べてみてください。
ちなみにアメリカの25セント硬貨(クォーター)にも面白い特徴がありますよ。
クォーターの意匠、一般的なもののほかに、ステート・クォーターとよばれる合衆国各州固有の意匠をあしらったものが流通しています。
これも集めていましたが、アラスカなどカントリーサイドのクォーターに出逢うことは叶いませんでした……。
それでは、今週はこのへんで。
またお会いしましょう! スタッフTKでした。